会社員だった私がノマドという選択をした理由
平日の朝、ぎゅうぎゅうの満員電車。
パソコンと睨めっこしながら、気づけば同じような毎日が流れていく。
そんな“普通の会社員”だった私は、ある日ふと思いました。
「もっと自由に働ける方法って、ないのかな?」
SNSやYouTubeで目にする“デジタルノマド”の姿は、当時の私にとって遠い世界の話でした。
「どうせ特別なスキルがある人だけの生き方でしょ」と思い込み、どこか羨望と諦めが混じった感情で眺めていたんです。
でも、ある時読んだ1つのブログ記事が、そんな私の価値観を大きく変えました。
それは、「特別じゃない人が、普通のスキルでノマドになった体験談」でした。
スキルも環境も、決して自分と大きく違わなかった。
「もしかしたら、私にもできるかもしれない」
そう思えた瞬間が、私にとって“ノマドへの第一歩”になったのです。
この体験談では、私がどのようにして会社員からデジタルノマドへと転身し、現在の生活を築いたかをリアルにお伝えしていきます。
会社員時代の悩みと、ノマドを目指したきっかけ
私がノマドという選択を真剣に考え始めたのは、「このままの働き方を続けていて本当に満足できるのか?」という問いからでした。
ごく普通の会社員として安定した生活を送っていたものの、どこか心の中に違和感がくすぶっていたのです。
毎日が同じ…モヤモヤした日々
当時の私は、毎朝決まった時間に起きて満員電車に揺られ、職場で一日中パソコンに向かい、定時か残業で帰宅するという日々を送っていました。
週末は疲れを取るだけで終わってしまい、「気づけば1ヶ月が過ぎている」という感覚。生活に大きな不満があったわけではないのに、なぜかモヤモヤした気持ちが募っていきました。
ふとした瞬間に頭をよぎるのは、
「この働き方をあと何十年も続けるのか?」
「人生にもっと自由や刺激があってもいいのでは?」
という思い。
安定した生活の裏で、私は少しずつ「自分らしい働き方」を探すようになっていきました。
ノマドという働き方を知った衝撃
そんな時、たまたま目にしたSNSの投稿やYouTube動画で「デジタルノマド」という生き方を知りました。
世界各地を旅しながら、パソコンひとつで仕事をしている人たちの姿は、自分の想像を大きく超えていて、まさに衝撃でした。
「本当にこんな働き方があるんだ」
「でも、特別なスキルがないと無理なんじゃ…?」
最初は半信半疑でしたが、ノマドに関する書籍やブログを読み進めるうちに、意外にも“普通の会社員”から転身した人が多いことに気づきました。
中には私と同じように、未経験からWebライターや動画編集、オンラインアシスタントとしてスタートした方もいたのです。
そして私は思いました。
「完全な転職じゃなくても、まずは副業で試してみればいい」
「“できない理由”より“試す理由”を大事にしてみよう」
この気づきが、ノマドという働き方に挑戦する最初の一歩となりました。
どうやって会社員からノマドになったのか?
デジタルノマドになるというのは、決して「ある日突然、旅に出た」という話ではありません。
私の場合、会社員の仕事を続けながら少しずつ準備を進め、段階を踏んでノマドへと移行していきました。
ここでは、そのステップをリアルにご紹介します。
副業からスタートした最初の一歩
最初に取り組んだのは、副業としてのクラウドソーシングでした。
「クラウドワークス」「ランサーズ」などのプラットフォームに登録し、未経験でも応募できるWebライティングや簡単なデザイン作業、英語を活かした翻訳案件などにチャレンジしました。
報酬は数百円から数千円程度のものも多く、最初のうちは「時給換算するとかなり安いな…」と思うこともありました。
でも、会社に頼らず“自分の力でお金を稼ぐ”という感覚は、それまで感じたことのない達成感と自信をもたらしてくれたのです。
副業として数万円の報酬を得られるようになった頃には、「これは本業にできるかもしれない」という実感が湧いてきました。
退職とノマド転身までの準備期間
ただ、すぐに退職してノマド生活に飛び込んだわけではありません。
安易に仕事を辞めるのではなく、半年ほどかけて以下の3つの準備を整えました。
- お金の準備
→ 固定収入がなくなっても6か月暮らせる程度の貯金を確保
→ 月5万〜10万円でも稼げる副業の仕組みを作成 - 生活の見直し
→ 家の解約、必要最低限の荷物整理
→ 仕事用のノートPCやヘッドセット、モバイルWi-Fiなどの購入 - メンタル面の備え
→ ノマドの実態や失敗談をブログ・動画・書籍で情報収集
→ 応援してくれる仲間を見つける(SNSやイベントで交流)
この3つの要素がそろったことで、「今なら踏み出しても大丈夫」と思えるようになり、退職を決断しました。
ノマド生活1年目で感じたリアルな現実
会社員を辞めてノマド生活に踏み出した1年目。
「毎日が自由で最高!」というイメージを抱いていた私ですが、実際は想像以上に“リアルな現実”と向き合う日々でした。
ここでは、理想と現実のギャップ、そしてそれを超えて感じた充実感について正直にお話しします。
自由だけど、不安もついてくる
まず感じたのは、収入の波。
クライアントワークが続く月もあれば、思うように案件が取れず収入が大きく減った月もありました。
特に最初の頃は実績が少なく、安定収入を確保することの難しさを痛感しました。
次に直面したのは孤独感。
誰とも話さず1日が終わる日もあり、ふとした時に「誰かと雑談したい」と思うことが増えました。
また、毎日が自由なぶん、生活リズムの管理や健康維持も思っていた以上に大変で、「会社に行っていた頃の方が体調は良かったかも…」と感じたこともあります。
ノマド=自由=楽、ではない。
自由だからこそ、自分で整える力が求められるのだと、身をもって学びました。
でもやっぱり「この働き方にしてよかった」
そんな不安や苦労がありつつも、1年を通して感じたのは――
「やっぱり、この働き方を選んでよかった」
という確かな実感です。
朝、好きな時間に起きて、カフェや海辺で仕事をする。
混雑を避けて旅をしながら、現地の人と交流したり、新しい文化に触れる。
何より、「自分の時間を自分で設計できる」ことが、何にも代えがたい価値だと思うようになりました。
どこにいても働けるというのは、単なる物理的な自由ではなく、精神的なゆとりと選択の自由でもあるのです。
ノマドの仕事、どう見つけてどう続けているか?
ノマド生活を続ける上で最も重要なのが「安定した仕事の確保」です。
旅をしながら自由に働くには、どこでもできる仕事をどうやって見つけて、どう継続していくかがカギになります。
私自身が取り組んできた方法を、具体的に紹介します。
クラウドワークス/ランサーズ/海外案件などの活用
会社員時代から副業として使っていたのが、クラウドワークスやランサーズなどの国内クラウドソーシングサービスです。
初心者でも応募しやすい「文字起こし」「Webライティング」「簡単な画像編集」などから始め、徐々に経験を積んでいきました。
数件の実績ができると、継続案件の依頼や、月額固定での契約も増えはじめます。
この「継続できるクライアント」を複数持つことが、ノマド生活の安定に直結します。
最近では海外のプラットフォーム(例:UpworkやFiverr)も活用し、英語でのやり取りに挑戦することで、報酬の単価アップや新しいチャンスにもつながっています。
SNSとブログでの発信がチャンスを広げてくれた
もうひとつ大きかったのが、SNSやブログでの情報発信です。
自分の経験やスキル、思いを発信していたことで、
「記事を読んで依頼したいと思った」
「こんな人を探していました」
といった形で、直接お仕事のご相談をいただくことが増えました。
ブログやSNSは、自分のポートフォリオ(実績紹介)にもなり、信頼やブランディングにもつながります。
さらに、同じような働き方を目指す人との交流や情報交換の場にもなり、孤独感の解消にも役立っています。
「発信なんてハードルが高い」と思う方もいるかもしれませんが、日々の気づきや実践を少しずつアウトプットしていくことが、次の仕事につながることもあると私は実感しています。
デジタルノマドになるには?これから始めたい人へアドバイス
ノマドに憧れているけれど、「自分にできるのか不安…」「何から始めたらいいか分からない」と感じている方も多いと思います。
でも安心してください。いきなり会社を辞めて旅に出る必要はありません。
実は、ノマドになる人の多くが「段階的に」ステップを踏んでいます。
ここでは、これからノマドを目指す人に向けた2つの実践的なアドバイスをお届けします。
いきなり全部変えなくていい、まずは小さく始める
「ノマド=劇的な転職」だと思うと、ハードルが一気に上がってしまいます。
でも、今の環境を活かしながら“できることから始める”のが成功の秘訣です。
たとえば…
- 平日は会社員として働きながら、副業でスキルを磨く
- 土日だけノマド的に、カフェやコワーキングスペースで仕事を試す
- 在宅ワークの機会を活かして、「場所に縛られない感覚」を体験してみる
こうした小さな挑戦が、いずれノマドライフの土台になります。
焦らず、自分のペースで進めることが何より大切です。
スキル×情報収集が最強の武器
ノマドになる上で欠かせないのが、スキルと情報の掛け算です。
- スキルは「Webライティング」「動画編集」「プログラミング」「英語」など、自分が続けやすいものからでOK
- 情報収集は「SNS・YouTube・ブログ」「オンライン講座(Udemyなど)」で実践的な知識をキャッチ
学んだことを小さく試して、振り返って改善する――
このPDCA(計画・実行・検証・改善)を回す習慣こそが、ノマド成功への最短ルートです。
そして何より、場所が変わると、視野が変わります。
住む国、周囲の価値観、ライフスタイルが変わることで、思いもよらなかった選択肢やチャンスが見えてくることもあります。
まとめ|「普通の人」でも、ノマドにはなれる
ノマドと聞くと、特別なスキルを持った人だけの世界だと思われがちですが、私も最初はごく普通の会社員でした。
パソコンに詳しいわけでもなければ、英語がペラペラだったわけでもありません。
ただ、「このままの人生でいいのかな?」という小さな違和感と、一歩踏み出してみたいという気持ちがあっただけです。
大事なのは、完璧に準備してからではなく、「まず動いてみる」こと。
小さな行動でも、積み重ねていけば、自分の人生を少しずつ変えていけます。
そして実際にノマド生活を始めて感じたのは、世界は想像していたよりもずっと広くて、ずっと優しいということ。
ネット環境があれば、どこにいても仕事はできるし、同じように挑戦している仲間も世界中にいます。
「自分には無理かも…」と感じることがあっても大丈夫。
少しずつ、自分のペースで進んでいけば、きっとあなたにもできる日が来ます。
あなたの一歩が、理想のライフスタイルへの始まりになりますように。応援しています。

