eSIMとは?海外ノマドに最適な通信手段
海外ノマドとして各国を移動しながら働く人にとって、ネット環境の確保は生命線ともいえます。空港でSIMを探したり、現地の通信事情に振り回されたりするのは大きなストレスですよね。そんな悩みを解決してくれるのが「eSIM」です。
ここでは、eSIMの基本知識から、なぜノマドに向いているのかまでを分かりやすく解説します。
そもそもeSIMとは?物理SIMとの違い
eSIM(イーシム)とは、「embedded SIM」の略で、スマートフォン本体に内蔵された仮想的なSIMカードです。これまでの物理SIMとは異なり、カードの抜き差しが不要で、ソフトウェア上で通信プロファイルを切り替えることができます。
物理SIMとの違いは以下の通り:
| 項目 | 物理SIM | eSIM |
|---|---|---|
| 設定方法 | SIMカードを差し替える必要あり | スマホ内でプロファイルを設定可能 |
| 入手方法 | 店舗で購入 or 郵送 | アプリやWebで即時発行 |
| 利便性 | 国が変わるごとに入れ替えが必要 | 複数プロファイルを切り替え可能 |
eSIM対応スマホ(iPhone XS以降、Pixel、Galaxyなど)であれば、誰でも利用可能です。
eSIMのメリット|契約・切替・管理が簡単
eSIMが海外ノマドに人気な理由は、その手軽さと柔軟性にあります。
- 即時発行・即利用:オンラインでプランを選び、QRコードをスキャンするだけで利用開始。現地でSIMカードを探す必要がありません。
- 複数のプロファイルを管理可能:仕事用・プライベート用・国ごとの通信プランなど、使い分けも簡単です。
- SIM紛失リスクがゼロ:物理的なカードがないため、抜き差しや紛失の心配が不要です。
さらに、プラン変更や再契約もオンラインで完結できるため、移動が多いノマドにとって大きな時短になります。
ノマドとの相性が抜群な理由とは?
eSIMはまさにノマド生活の味方。以下のようなニーズにしっかり応えてくれます。
- 国をまたいで移動しても簡単に通信切替ができる
- SIM探しで空港や現地店舗をうろつかずに済む
- 複数国をカバーするプランが選べてコスパも◎
- 英語や現地言語での契約トラブルが起きにくい
また、多くのeSIMサービスでは1GB単位の短期プランや、日本語アプリに対応したサービスも増えており、ノマド初心者でも安心して利用できます。
海外ノマドがeSIMを選ぶときのポイント3つ
eSIMは非常に便利な通信手段ですが、「どのeSIMを選べばいいのか」で悩む方も少なくありません。価格だけで選んでしまうと、通信品質が悪かったり、使いたい国で使えなかったりというトラブルも。ここでは、海外ノマドがeSIMを選ぶ際にチェックすべき3つの重要なポイントを紹介します。
対応国と通信エリアの広さ
まず最も重要なのが、「自分が訪れる国や地域に対応しているか」という点です。
eSIMサービスごとに対応している国が異なるため、例えばアジアでは使えてもヨーロッパでは使えないというケースもあります。また、同じ国でも「首都圏ではつながるが地方ではつながりにくい」といった通信エリアの違いもあるため、事前にエリアマップの確認が大切です。
チェックポイント:
- 渡航予定国が対応エリアに含まれているか
- 通信キャリアは現地大手を使っているか(例:バリならTelkomsel、タイならAISなど)
データ容量と価格のバランス
続いて注目したいのが、「どれだけのデータ量を、どれくらいの価格で使えるか」というコストパフォーマンスの面です。
多くのノマドは、仕事でのZoom会議やクラウド作業、SNS投稿などを行うため、月に5〜10GB程度の通信を必要とします。使用用途に合わせて、必要以上の容量を選ばないことが費用節約のコツです。
例:よくあるプラン比較(東南アジア周遊向け)
| プラン | 容量 | 価格(目安) | 有効期限 |
|---|---|---|---|
| プランA | 5GB | 約15ドル | 30日間 |
| プランB | 10GB | 約25ドル | 30日間 |
| プランC(無制限) | 無制限 | 約40ドル〜 | 30日間 |
アプリの使いやすさ・管理のしやすさ
ノマドにとっては、アプリの操作性も非常に重要です。プラン購入、通信量の確認、プロファイルの管理などがスマホ一つで完結できると、旅先でもストレスなく使えます。
特に、日本語に対応しているアプリや、データ使用量のアラート機能があるeSIMは、初めての海外生活でも安心です。
確認しておきたい機能:
- 日本語対応の有無
- プラン残量の確認画面の分かりやすさ
- サポートチャットが24時間対応か
2025年版|海外ノマドにおすすめのeSIMサービス5選
数あるeSIMサービスの中でも、海外ノマドにとって「通信の安定性」「対応国の多さ」「料金の柔軟性」は選定時の大きなポイントになります。ここでは、特に評判の高い5つのeSIMサービスを取り上げ、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
Airalo|世界130カ国以上対応・アプリ管理が簡単
Airalo(エアロロ)は、世界130カ国以上に対応する人気のeSIMプラットフォーム。旅行者やノマドにとって、「アプリ内で購入・管理・再チャージが完結できる手軽さ」が大きな魅力です。
- 対応国:世界130カ国以上(バリ・タイ・ヨーロッパなど幅広い)
- 通信速度:現地キャリアに準拠(4G LTE中心)
- 料金例:
- タイ:3GB(30日間)→約9ドル
- バリ:5GB(30日間)→約13ドル
アプリは日本語対応&残量確認もスムーズで、初心者にも安心。
Nomad eSIM|短期・長期どちらも対応可能
Nomad eSIMは、1GBから20GBまで柔軟なプランが揃っており、短期旅行から長期滞在まで対応可能なバランス型サービスです。
- 対応国:100カ国以上
- 通信速度:エリアによって4G/5Gに対応
- 料金例:
- バリ:1GB(7日)→約4ドル
- ポルトガル:10GB(30日)→約20ドル
複数国対応の「リージョナルプラン」もあるため、移動が多いノマドに最適です。
Ubigi|ヨーロッパ・アジア圏に強く安定性◎
Ubigi(ユービジ)は、フランスの大手通信企業が提供するサービスで、ヨーロッパ・アジア圏のカバレッジと通信安定性に定評があります。
- 対応国:190カ国以上(特にEU圏とアジア圏が強い)
- 通信速度:高速4G・5G対応
- 料金例:
- EU周遊:10GB(30日間)→約19ドル
- 日本:3GB(30日間)→約10ドル
iPad・SurfaceなどPC端末との相性も良く、ガジェット好きにも人気。
Holafly|無制限データプランも選べる
Holafly(オラフライ)は、データ無制限プランを提供している数少ないeSIMサービス。動画視聴やクラウド業務が多いノマドには嬉しい選択肢です。
- 対応国:アジア・ヨーロッパ・アメリカ全域
- 通信速度:基本4G LTE(制限を超えると速度低下の可能性あり)
- 料金例:
- タイ:無制限データ(15日)→約47ドル
- ヨーロッパ周遊:無制限データ(30日)→約99ドル
日本語サポートあり。通信量の上限を気にせず使える安心感が魅力。
Flexiroam|長期ノマド向けの柔軟なプランが特徴
Flexiroam(フレキシローム)は、「1年有効のロングプラン」や「国・地域を超えて使えるプラン」が充実しており、長期ノマドに根強い人気を持つeSIMサービスです。
- 対応国:150カ国以上
- 通信速度:4G LTE中心(場所により異なる)
- 料金例:
- グローバル10GB(365日間)→約40ドル
- 東南アジア5GB(180日間)→約25ドル
期限が長く、複数国をまたぐ旅程でもプラン変更不要で安心。
ノマドの滞在スタイル別|おすすめeSIMプランの選び方
eSIMサービスを選ぶ際は、滞在期間や活動スタイルによって最適なプランが変わってきます。このセクションでは、短期・中期・長期の3パターンに分けて、海外ノマドに合ったeSIMの選び方を紹介します。
1ヶ月未満の短期滞在|コスパ重視の選択肢
旅行やリサーチ滞在など、1週間〜1ヶ月程度の短期滞在には、安価なデータパッケージや日数ベースの無制限プランがおすすめです。
- おすすめサービス:
- Airalo:1GB〜3GBプランが数百円〜で購入可能
- Nomad eSIM:短期用の7日間・15日間プランが豊富
- Holafly:データ無制限(5日~)の固定価格プランあり
ポイント
滞在国が1つに限られている場合は、その国専用のローカルプランを選ぶとコストを抑えられます。
1〜3ヶ月の中期滞在|容量と価格のバランス
滞在先で作業に集中したいノマドには、5GB〜20GB程度の中容量プランがバランス良し。価格と通信安定性の両立が重要になります。
- おすすめサービス:
- Ubigi:欧州やアジア圏での安定した通信が魅力
- SurfroamやNomad eSIM:中容量の地域共通プランが豊富
- Flexiroam:有効期限の長いプランで無駄が出にくい
ポイント
「仕事でZoom会議がある」「クラウドツールを日常的に使う」といった方は、10GB以上のプランが安心です。
半年以上の長期ノマド|現地SIMとの併用も視野に
半年以上の滞在になると、現地の物理SIMとの併用や、年間契約型のeSIMプランが視野に入ってきます。コストを抑えつつ、必要に応じてeSIMを併用するスタイルが合理的です。
- おすすめサービス:
- Flexiroam:365日有効プランあり(更新不要で便利)
- Ubigi/Nomad:長期ノマド向けの「マルチカントリー」プランも有効
- 現地キャリアの物理SIM:データ通信+通話が必要な場合に検討
ポイント
eSIMを予備として保持しつつ、現地SIMをメインにすることで、通信環境のトラブルにも対応しやすくなります。
eSIM利用時の注意点とよくある疑問(FAQ)
eSIMは便利なツールですが、利用する際にはいくつか注意点や誤解されがちなポイントがあります。ここでは、海外ノマドからよく寄せられる質問をピックアップして解説します。
eSIM対応スマホじゃないと使えない?
はい、eSIMは対応機種でないと使用できません。
eSIMを利用するには、ハードウェアとしてeSIMチップを内蔵しているスマートフォンが必要です。現在のところ、以下のような機種が代表的な対応端末です。
- iPhone XS以降(SE第2世代以降も含む)
- Google Pixel 4以降
- Samsung Galaxy S20以降の一部モデル(※地域差あり)
ポイント:
自分のスマホがeSIM対応かどうかは、「設定 > モバイル通信 > eSIMを追加」などの項目があるかで確認できます。
現地の通信速度は安定してるの?
通信速度は滞在国・都市・通信事業者によって差があります。
eSIMで提供される回線は、現地キャリアの回線を間借りする形になるため、以下の要素によって速度が左右されます。
- 都市部か地方か
- 混雑時間帯(昼・夕方は混みやすい)
- サービス提供元がどの回線を使っているか(例:AiraloならTelkomsel回線など)
アドバイス:
長期滞在や仕事での利用を前提にするなら、レビューやSNSで「その国×eSIM名」で検索し、実際の速度評価を確認するのがおすすめです。
eSIMとVPNは併用できるの?
はい、eSIMとVPNの併用はまったく問題ありません。
実際、海外ノマドの多くはこの組み合わせを基本としています。
- eSIM:現地の回線に接続するための手段
- VPN:通信内容を暗号化し、セキュリティを高めるツール
重要ポイント:
カフェや公共Wi-Fiを併用する場合、VPNを必ずONにすることで、ハッキングや盗聴のリスクを軽減できます。
また、eSIMによるモバイルデータ通信中も、VPNは正常に機能します。
まとめ|海外ノマドにはeSIM+VPNが最強タッグ!
海外ノマドにとって、通信環境の安定とセキュリティは仕事の生命線です。
その両方をスマートに解決してくれるのが「eSIM+VPNの組み合わせ」です。
- eSIMがあれば、SIMカードの入れ替え不要で世界中どこでもすぐにネットに接続可能。
- VPNを併用すれば、フリーWi-Fiでも安心して仕事ができ、個人情報の漏洩やセキュリティリスクを大幅に軽減できます。
ポイント:
- まずは短期プランから導入して、通信速度や使い勝手を確認しましょう。
- 慣れてきたら、長期プランや買い切り型を検討するのもおすすめです。
- ノマド生活を快適にするには、「スピード・コスパ・安全性」すべてをバランスよく備えた通信環境の構築が重要です。
eSIMとVPNをうまく活用し、トラブルの少ないスマートなノマドライフを実現しましょう!

